六厄(ろくやく)
作用
六厄は四柱推命における神殺の一つで、「剥官の煞」とも呼ばれ、人生において困難や災難に遭遇する可能性を象徴します。これは、病気、財産の損失、旅行の不順、結婚生活の波乱など、人生で経験しうる六つの主要な苦境を表していると考えられています。
古来より、六厄は「難に遭う者」とされ、困難や苦境、災難の象徴とされてきました。命盤に六厄を持つ人は、強力な貴神(天乙貴人など)の助けがなければ、官運(出世運)、事業、家庭生活など様々な面で障害を受けやすく、人生が波乱に満ちたものになりやすいとされます。たとえ貴神の助けを得て凶意の一部を緩和できたとしても、その根本にある不運の気は完全には消えないことが多いとされています。
查法
六厄は、生まれ年(年柱の地支)を基準にして、他の地支との関係から求められます。具体的な対応関係は以下の通りです。
| 生まれ年(年支) | 六厄となる地支 |
|---|---|
| 寅・午・戌 | 酉 |
| 申・子・辰 | 卯 |
| 亥・卯・未 | 午 |
| 巳・酉・丑 | 子 |
例えば、寅年、午年、戌年生まれの人は、命盤(四柱)の地支に「酉」があれば、それが六厄となります。
関連典故
六厄について、古典『三命通会』には次のような記述があります。
厄者、遭乎難者也……申子辰水局、水死在卯;寅午戌火局、火死在酉;亥卯未木局、木死在午;巳酉丑金局、金死在子。
(訳:厄とは、難に遭う者である……申・子・辰は水の三合局であり、水は卯で死す。寅・午・戌は火の三合局であり、火は酉で死す。亥・卯・未は木の三合局であり、木は午で死す。巳・酉・丑は金の三合局であり、金は子で死す。)
これは、六厄が五行の相生相剋の極端な状態、すなわちエネルギーが尽き果て、物事のバランスが失われた状態から生じることを意味し、それによって困難や災難を招くと解釈されています。
また、『壺中子』には「六厄は剥官削職の困煞であり、李広が一生侯に封じられなかったのは命にこの煞があったためである」とあります。これは、六厄が官職を剥がされるような苦境をもたらす煞であり、漢の名将・李広が一生涯「侯」の爵位を得られなかったのも、この六厄が命にあったためだと説明しています。
古人は、命中に六厄があると一生が波乱に満ち、大きな成功を収めるのが難しいと考えていました。現代の解釈でも、六厄は重大な困難に遭遇する象徴とされ、命主には善行を積み、日頃から慎重に行動して災難を防ぎ、困厄を和らげることを勧める見解が一般的です。